• 友だち追加
  • Tiktok
  • Youtube
  • イクハクから子育て制度がスマホに届きます

イクハクから子育て制度がスマホに届きます

  • 友だち追加
  • Tiktok
  • Youtube

【体験談】生活保護 高齢者|貯金はいくらまで?申請前に悩んだポイント

監修者:安木麻貴(社会福祉士)
生活保護や子育て支援制度に関する相談支援の知見をもとに、本記事の内容を確認しています。

この体験談の要約

・「貯金が少しあると申請できないのでは?」と悩み続けた高齢者の実体験
・通帳残高と生活の限界との間で葛藤しながら相談に踏み出した経緯
・実際は「ゼロになる前でも相談できる」と知り、生活が立て直せたケース

体験者プロフィール

・年齢:71歳
・性別:女性
・世帯構成:一人暮らし(夫と死別)
・地域:大阪府南部
・収入:遺族年金 月約6万円
・受給額:生活保護 約6万~7万円(差額支給)
・状況:持病による通院、パート退職後に収入減・貯金減少

受給前の状況を教えてください

夫が亡くなってから、生活は一気に不安定になりました。
もともとパートで少し働いていたので、なんとかやっていけると思っていたんです。
でも、体調を崩して仕事を辞めてからは、遺族年金だけが頼りになりました。
月6万円。
家賃と光熱費でほとんど消えてしまいます。
足りない分は貯金で補っていました。「まだ少しあるから大丈夫」そう思いながら。
けれど、通院の回数が増え、薬代もかさみ、気づけば貯金は50万円を切っていました。
それでも、生活保護のことを考えるたびに頭をよぎるのは、「貯金があると受けられないんじゃないか」という不安でした。昔はそうだったのか知りませんが、誰かに聞いたことがあるような気がしていました。
もう少し減ってからのほうがいいのか。全部なくなるまで待たないといけないのか。
そんなことを考えているうちに、どんどん生活は苦しくなっていきました。

申請のきっかけは何ですか?

ある日、電気代の請求書を見て、手が止まりました。
「今月払ったら、残りはほんの少しや」
その瞬間、急に怖くなったんです。もし病気が悪化して入院になったらどうするのか。
もし貯金がゼロになった時、自分はどうなるのか。
そのとき、とっておいた市の広報紙を引っ張り出してきて「生活保護相談」を決めました。
「とりあえず、話だけでも聞いてみよう」
申請するかどうかは決めずに、相談だけするつもりで役所に向かいました。

▶ 窓口で困らないために。生活保護の仕組みと申請の流れを完全解説

実際の申請の流れを教えてください

窓口では、最初に生活状況を細かく聞かれました。
・現在の収入
・預貯金の金額
・毎月の支出
・健康状態
そして、思い切って聞いたんです。
「貯金がまだ少しあるんですが、それでも相談していいんでしょうか?」
担当の60代くらいの男性の方はこう答えてくれました。
「はい。生活が成り立たなくなる前に相談していただくことが大切です」
この一言で、肩の力が抜けました。
説明では、生活保護は「今すぐ困窮しているかどうか」で判断されること、貯金は生活費として活用しながら判断されることを教えてもらいました。
その後、必要書類を提出し、家庭訪問を経て、数週間後に受給が決定しました。

▶ 窓口で困らないために。生活保護の仕組みと申請の流れを完全解説

受給後はどう変わりましたか?

一番の変化は、「不安で眠れない夜」がなくなったことです。以前は、通帳の残高ばかり気にしていました。
何かあったら終わり、そんな気持ちで過ごしていたんです。
今は、最低限の生活が保障されている安心があります。必要なときに病院に行ける。食事を我慢しなくていい。
当たり前のことが、こんなにも心を軽くするんだと感じました。
お金の不安が減ると、少しずつ気持ちにも余裕が出てきて、近所の人と話す機会も増えました。
「一人で抱え込まなくてよかった」今はそう思えています。

「貯金があっても、相談していい」

私は「貯金があるうちは無理」と思い込んで、ずっと我慢していました。でも実際は違いました。
生活が立ち行かなくなる前でも、相談はできるんです。むしろ、ギリギリまで追い込まれる前に動いたほうがいいと感じました。
あのとき一歩踏み出していなかったら、今も不安の中で過ごしていたと思います。
「まだ大丈夫」と思っている方ほど、一度話を聞いてみてほしいです。

編集部コメント(社会福祉士より)

生活保護における「貯金」の扱いは、多くの方が誤解しやすいポイントです。
原則として、生活保護は資産を活用した上で利用する制度ですが、「貯金がゼロでなければ申請できない」というものではありません。
重要なのは、
・現在の収入と支出のバランス
・今後の生活見通し
・健康状態
などを総合的に判断することです。
特に高齢者の場合、医療費や突発的な支出も考慮されるため、早めの相談が結果的に生活の安定につながるケースも少なくありません。
迷っている段階でも、まずは相談することをおすすめします。

▶ 窓口で困らないために。生活保護の仕組みと申請の流れを完全解説

他の生活保護に関する体験談

生活保護制度をわかりやすく解説

イクハクでは生活保護の条件・金額・申請方法の解説や、生活保護に関するよくある質問にお答えしています。申請の前にチェックしてみてください。

▶ 窓口で困らないために。生活保護の仕組みと申請の流れを完全解説