【体験談】生活保護 バレる?|近所に知られるのが怖かった私の体験
監修者:安木麻貴(社会福祉士)
生活保護や子育て支援制度に関する相談支援の知見をもとに、本記事の内容を確認しています。
この体験談の要約
・「近所にバレるのでは」と不安で申請をためらっていた40代男性の体験
・ケースワーカーの訪問や手続きに配慮があり、知られずに受給できた実例
・思い込みを手放すことで、生活と心の余裕を取り戻したケース
体験者プロフィール
・年齢:42歳
・性別:男性
・世帯構成:一人暮らし
・地域:大阪府内
・収入:0円(失業中)
・受給額:約12万円(家賃込み)
・状況:失業後、再就職できず生活困難
受給前の状況を教えてください
「近所に知られたら終わりや…」
ずっとそう思っていました。もともと近所付き合いがあるわけではないですが、顔を合わせたら挨拶する程度の関係はあります。
その中で、「生活保護を受けている」と知られることが、とにかく怖かった。
仕事を辞めてから、最初は貯金でなんとか生活していました。でも、仕事はなかなか見つからず、収入はゼロのまま。
家賃、光熱費、食費。すべてが重くのしかかってきました。それでも、生活保護には踏み出せなかった。
理由は一つ。
「近所にバレるかもしれない」という不安でした。
申請のきっかけは何ですか?
きっかけは、水道が止まりかけたことでした。支払いが遅れ、「このままだと停止します」という通知が届きました。
その紙を見たとき、ようやく現実と向き合いました。
「もう、周りの目とか言ってる場合ちゃう」
そう思い、初めて相談に行く決心をしました。ただ、やっぱり不安は残っていました。
特に気になっていたのは、ケースワーカーの訪問でした。
「家に来られたら、近所にバレるんちゃうか」
それが一番怖かったです。
実際の申請の流れを教えてください
窓口では、最初にその不安を伝えました。「訪問で近所に知られることはありますか?」担当の方は、丁寧に説明してくれました。
・訪問時間は調整できる
・周囲に配慮して訪問する
・必要以上に目立つ行動はしない
そう聞いて、少し安心できました。
実際の訪問も、事前に時間を決めて、人通りの少ない時間帯に来てもらえました。
見た目も普通で、いかにも「役所の人」という感じではありませんでした。
その後、申請は順調に進み、約2週間で受給が決まりました。結果的に、近所に知られることはありませんでした。
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受給後はどう変わりましたか?
受給が始まってからも、しばらくは気にしていました。「誰かに気づかれてないか」「変に思われてないか」
でも、時間が経つにつれて、その不安は少しずつ消えていきました。実際には、何も変わっていなかったんです。
周りの人の態度も、日常も、何一つ変わらない。
それよりも、生活が安定したことの方が大きかった。今は、仕事も見つかり生活保護は受けていません。安心して生活できています。受給期間は8か月でした。
「“バレるかも”は、自分の中で膨らませた不安だった」
ずっと、近所に知られることばかり気にしていました。でも実際は、そんなことは起きませんでした。
制度の中でも配慮されているし、自分が思っているほど周りは見ていない。それに気づいたとき、気持ちが楽になりました。
「バレるかも」という不安だけで動かないより、まずは状況を変えることの方が大事やと思いました。
編集部コメント(社会福祉士より)
生活保護の申請において、「近所に知られるのでは」という不安は非常に多く聞かれます。
しかし実際には、
・個人情報の保護
・訪問時の配慮
・必要最小限の対応
などが徹底されています。
ケースワーカーの訪問も、時間帯や方法について相談が可能です。
今回のように、不安な点を事前に伝えることで、適切な配慮を受けられることが多いです。正しい情報を知ることで、不安は大きく軽減されます。
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