【体験談】生活保護 バレる?|家族に知られたくなかった私の不安と現実
監修者:安木麻貴(社会福祉士)
生活保護や子育て支援制度に関する相談支援の知見をもとに、本記事の内容を確認しています。
この体験談の要約
・「家族にバレるのでは」と不安で申請できなかった30代男性のリアルな葛藤
・実際の申請ではプライバシーが守られ、知られずに受給できたケース
・制度の仕組みを理解することで不安が大きく軽減された体験談
体験者プロフィール
・年齢:34歳
・性別:男性
・世帯構成:一人暮らし(実家とは別居)
・地域:大阪府内
・収入:0円(失業中)
・受給額:約11万円(家賃込み)
・状況:退職後、再就職できず生活困難
受給前の状況を教えてください
「親に知られたらどうしよう」
それが、ずっと頭から離れませんでした。
仕事を辞めてから、しばらくは貯金で生活していました。でも、思ったよりも仕事は見つからない。
収入はゼロ。貯金はどんどん減っていく。生活は明らかに厳しくなっていました。それでも、生活保護という選択肢には踏み出せませんでした。
理由はシンプルです。家族に知られたくなかったから。
「なんでそんなことになったんや」
「ちゃんと働け」
そんなことを言われる気がして、想像するだけで苦しくなっていました。
実際には何も言われていないのに、勝手に怖くなっていたんです。
申請のきっかけは何ですか?
きっかけは、家賃の滞納でした。管理会社から連絡があり、「このままだと契約継続は難しい」と言われました。
その瞬間、「もう逃げられへん」と思いました。
生活保護のことは知っている。でも、家族にバレるのが怖い。そこで初めて、ネットで徹底的に調べました。
「生活保護 バレる」
「親に連絡されるのか」
すると、「必ずしも連絡されるわけではない」という情報が出てきました。
「本当なんやろか…」
半信半疑のまま、まずは相談だけしてみようと決めました。
実際の申請の流れを教えてください
窓口では、最初に不安だったことをそのまま聞きました。
「家族に知られることはありますか?」
担当の方ははっきりと答えてくれました。
「原則として、ご本人の同意なく家族に連絡することはありません」
ただし、扶養照会(家族に援助可能か確認する手続き)はあると説明されました。
ここでまた不安になりましたが、「状況によっては配慮できる場合もあります」とも言われました。
自分の場合は、
・長年連絡を取っていない
・支援を受ける関係ではない
という事情を説明し、その点については配慮してもらえました。
その後、通常通り申請が進み、ケースワーカーの訪問を経て約2週間で受給が決定しました。
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受給後はどう変わりましたか?
受給が決まってからも、最初は少し不安がありました。
「本当に知られへんのかな…」
でも、実際には何も起きませんでした。
家族から連絡が来ることもなく、周りに知られることもなかった。
それどころか、生活が安定したことで、気持ちに余裕が生まれました。それまでは、「どうやって生きるか」だけを考えていましたが、今は「これからどうするか」を考えられるようになりました。
それから新しい仕事も決まり、受給は1年半で終了しました。
「“バレるかも”より、“生活できない現実”の方が大きかった」
ずっと、家族に知られることばかり気にしていました。でも実際は、それ以上に生活が成り立たなくなる方が深刻でした。
生活保護を受けたからといって、すぐに誰かに知られるわけではありません。。
もちろんケースによって違いはありますが、ちゃんと配慮してもらえる場面もあると感じました。。
「バレるかもしれない」という不安だけで、何も動かないのはもったいないと思います。
編集部コメント(社会福祉士より)
生活保護の申請において、「家族に知られるかどうか」は多くの方が不安に感じるポイントです。
原則として、個人情報は保護されており、本人の同意なく第三者に情報が漏れることはありません。ただし、「扶養照会」という制度上、家族に援助可能か確認が行われる場合があります。
この点についても、
・関係性が希薄である
・支援が期待できない
などの事情があれば、配慮されるケースもあります。不安な点は事前に相談することで、対応の方向性を確認できます。
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