【体験談】生活保護 断られた|再申請で受給できた理由と改善ポイント
監修者:安木麻貴(社会福祉士)
生活保護や子育て支援制度に関する相談支援の知見をもとに、本記事の内容を確認しています。
この体験談の要約
・初回は「まだ働ける」と判断され不支給、状況の変化で再申請し受給に至った実例
・通院記録・診断書・家計の見える化が審査の分かれ目になったポイント
・「一度断られても終わりではない」と気づいた再チャレンジの体験談
体験者プロフィール
・年齢:40歳
・性別:男性
・世帯構成:一人暮らし
・地域:大阪府内
・収入:初回申請時 約7万円(アルバイト)→再申請時 0円
・受給額:約12万円(家賃込み)
・状況:腰椎ヘルニアで就労困難、収入減少→離職
受給前の状況を教えてください
最初に相談に行ったとき、正直「これなら通るやろ」と思っていました。
アルバイトの収入は月7万円ほど。家賃を払えばほぼ残らない状態で、生活はかなり厳しかった。
しかも腰の痛みがひどく、長時間の立ち仕事は無理。それでも、「完全に働けないわけではない」と自分でも思っていました。
結果は、不支給。
「現時点では就労が可能と判断されます」そう言われたときは、ショックでした。
「こんなにしんどいのに…」
正直、納得できませんでした。それでも生活は続きます。無理して働き続けた結果、症状はさらに悪化。
ある日、ついに仕事に行けなくなりました。
申請のきっかけは何ですか?
再申請を決めたのは、「もう働けない」と自分でも認めたときでした。
それまではどこかで、「まだいける」「もう少し頑張れる」と思っていました。
でも現実は違いました。痛みで寝返りもつらい。外に出るのも一苦労。収入はゼロ。貯金も底をつきかけていました。
「このままやと生活そのものが無理やわ」
そう思ったとき、初めて「もう一度相談しよう」と決めました。
実際の申請の流れを教えてください
2回目の相談では、前回と違う点を意識して準備しました。
・通院の記録
・医師の診断書(就労困難の明記)
・家計の詳細(収支のメモ)
これらをしっかり持っていきました。
窓口では、前回と同じように状況を確認されましたが、今回は明らかに判断が違いました。
「現在は就労が難しい状態ですね」
その一言で、方向性が見えました。申請書を提出し、ケースワーカーの訪問。
生活状況や通院状況を確認された後、約2週間で受給が決定しました。
前回と何が違ったのかと聞いたところ、「状況が明確に変わったこと」と「資料で裏付けが取れたこと」が大きいと言われました。
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受給後はどう変わりましたか?
受給が決まったとき、まず感じたのは「やっと休める」という安心感でした。
それまでは、無理してでも働かなあかん。収入を止めたら終わり。そんな気持ちで自分を追い込んでいました。
今は、最低限の生活が保障されている。そのおかげで、治療に集中できるようになりました。
痛みも少しずつ落ち着き、リハビリにも前向きに取り組めています。
将来のことも、少しずつ考えられるようになりました。「また働けるかもしれない」そう思えるようになったのが、一番の変化です。
「断られたのは、準備とタイミングの問題だった」
最初に断られたときは、「じゃあ〇ねってことか!」と憤りました。担当してくれた方にも腹が立ちました。
でも今なら分かります。あの時は、まだ条件が揃っていなかっただけでした。
生活保護は、その時の状況と証明できる材料で判断される制度です。ちゃんと準備して、正確に伝えることで結果は変わる。
一度ダメでも、終わりじゃない。それを身をもって感じました。
編集部コメント(社会福祉士より)
生活保護の審査は、「現在の生活状況」と「客観的な資料」に基づいて判断されます。
今回のケースでは、
・就労困難を示す診断書
・収入の消失
・生活費の具体的な内訳
が明確になったことで、受給につながりました。
初回の相談で対象外と判断される場合でも、状況の変化や情報の整理によって結果が変わることは珍しくありません。
特に病気やけがが関係する場合は、医師の意見書や診断書が重要な役割を果たします。
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