【体験談】生活保護 生活が限界|1日1食の生活から受給に至るまで
監修者:安木麻貴(社会福祉士)
生活保護や子育て支援制度に関する相談支援の知見をもとに、本記事の内容を確認しています。
この体験談の要約
・食費を削り続け、1日1食まで追い込まれた40代男性のリアルな生活苦
・「まだ我慢できる」と思い続けた末に限界を迎えた心理の変化
・生活保護の受給で食事・体調・考え方が大きく変わった実例
体験者プロフィール
・年齢:41歳
・性別:男性
・世帯構成:一人暮らし
・地域:大阪府内
・収入:月約5万円(日雇い)
・受給額:約11万円(家賃込み)
・状況:失業後、日雇いで生活・収入不安定
受給前の状況を教えてください
最初に削ったのは、食費でした。収入が減ってから、とにかく支出を減らさないといけないと思ったんです。
最初は外食をやめて自炊に切り替え。次に食材の質を落とし、量も減らしていきました。気づけば、1日2食になっていました。
それでも足りず、最終的には1日1食。夜に安いパンかインスタント食品を食べるだけ。
空腹は慣れると思っていましたが、実際は違いました。
頭が回らない。体に力が入らない。それでも、「まだ耐えられる」と思い込んでいました。
申請のきっかけは何ですか?
ある日、仕事中に立ちくらみを起こしました。大した作業ではなかったのに、急に視界が暗くなって、その場に座り込んでしまいました。
その瞬間、ようやく気づきました。「これ、普通じゃないな」
それまでは、
「節約しているだけ」
「自分が弱いだけ」
と思っていました。
でも違いました。生活そのものが崩れかけていたんです。その日、帰ってからすぐに「生活保護」という言葉を調べました。
そして、初めて相談に行こうと決めました。
実際の申請の流れを教えてください
役所に行くときは、正直かなり不安でした。「ここまでなる前に何してたんやって言われるんちゃうか」そんな気持ちがありました。
でも実際は、淡々と状況を聞かれただけでした。
・収入の状況
・食事や生活の実態
・貯金の有無
・仕事の状況
その中で、「1日1食」という生活を伝えたとき、少し空気が変わりました。
「それはかなり厳しい状況ですね」
そう言われたとき、初めて自分の状態を客観的に見れた気がしました。
申請はそのまま進み、ケースワーカーの訪問を経て、約2週間で受給が決定しました。
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受給後はどう変わりましたか?
受給が始まって、まず変わったのは「食事」でした。1日3食、ちゃんと食べられる。それだけで、体の状態が全然違いました。
・朝起きられる
・頭が働く
・体に力が入る
こんな当たり前のことが、こんなに大事だったのかと感じました。私ももう40代です。10代の頃とは話が違います。そんな単純なことに気づかされた瞬間でもありました。
体調が良くなったので仕事量を増やし、今は生活保護を受けなくても生活が送れています。受給期間は1年弱でした。
「食べられない状態は、“我慢”じゃなく“限界”だった」
自分では「節約してるだけ」と思っていました。でも実際は、体が壊れる一歩手前でした。
生活保護を受けてから気づいたのは、あの状態は“我慢”じゃなくて“限界”だったということです。
限界まで我慢する必要はなかった。
もっと早く頼ってよかったと、今は思っています。
編集部コメント(社会福祉士より)
生活保護の相談では、「食事の状況」も重要な判断材料となります。
今回のように、
・食事回数が著しく減っている
・栄養状態が悪化している
・体調に影響が出ている
といった場合は、生活が維持できていない状態と判断される可能性があります。
また、「まだ我慢できる」と思い続けることで、相談のタイミングが遅れてしまうケースは少なくありません。
生活の質が明らかに低下している場合は、早めの相談が重要です。
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