【体験談】生活保護 相談して救われた|“一人じゃない”と感じた瞬間
監修者:安木麻貴(社会福祉士)
生活保護や子育て支援制度に関する相談支援の知見をもとに、本記事の内容を確認しています。
この体験談の要約
・誰にも頼れず孤独の中で生活していた30代女性の体験
・窓口で話を聞いてもらったことで「一人じゃない」と感じられた瞬間
・生活保護の受給だけでなく、気持ちの支えを得た実例
体験者プロフィール
・年齢:31歳
・性別:女性
・世帯構成:一人暮らし
・地域:大阪府内
・収入:0円(無職)
・受給額:約10万円(家賃込み)
・失業・精神的ストレスによる就労困難
受給前の状況を教えてください
毎日、誰とも話さない生活でした。仕事を辞めてから、人と関わる機会が一気になくなりました。
最初は少し休めば大丈夫だと思っていましたが、時間が経つにつれて、外に出るのもつらくなっていきました。
収入はゼロ。貯金も減っていく。それでも、誰にも相談できなかった。家族にも言えない、友人にも言えない。
「こんな状態の自分を知られたくない」
そう思って、全部一人で抱えていました。気づけば、生活だけでなく、気持ちも限界に近づいていました。
申請のきっかけは何ですか?
ある日、ふとスマホを見ていると、生活保護の相談についての記事が目に入りました。そこに書いてあった言葉が気になりました。
「相談だけでも大丈夫」その一文を見たとき、少しだけ気持ちが動きました。「話すだけなら、いいかもしれない」それがきっかけでした。
申請するつもりはありませんでした。ただ、誰かに話を聞いてほしかった。その気持ちで、役所に向かいました。
実際の申請の流れを教えてください
窓口では、最初にこう聞かれました。「今日はどうされましたか?」その一言で、涙が出そうになりました。これまで、誰にも聞かれなかった言葉でした。
今の状況を少しずつ話していくと、担当の方は最後までしっかり聞いてくれました。途中で急かされることもなく、否定されることもなかった。その時間が、とても大きかったです。
そして言われたのが、「一人で抱えなくて大丈夫ですよ」という言葉でした。その瞬間、「自分は一人じゃなかった」と感じました。
その後、状況を整理していく中で、生活保護の申請を進めることになり、約3週間程で受給が決定しました。
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受給後はどう変わりましたか?
生活保護を受けてから、生活だけでなく気持ちも変わりました。まず、安心して生活できるようになった。
それだけで、心の余裕が少しずつ戻ってきました。そして何より、「困ったときに頼れる場所がある」と分かったことが大きかったです。
今は、無理のないペースで生活を整えながら、少しずつ前に進めています。
「誰かに話を聞いてもらえたことで、初めて楽になれた」
生活が苦しかったのもありますが、それ以上にしんどかったのは「一人で抱えていたこと」でした。
相談に行ったことで、初めて「話してもいいんや」と思えました。生活保護を受けたことも大きいですが、それ以上に「一人じゃない」と感じられたことが救いでした。
編集部コメント(社会福祉士より)
生活保護の相談は、経済的な問題だけでなく、心理的な負担の軽減にもつながる重要な機会です。
今回のように、
・孤立している
・誰にも相談できない
・精神的に追い込まれている
といった状況では、「話を聞いてもらうこと」自体が大きな支援になります。生活保護の窓口は、制度利用の入口であると同時に、生活全体を支える相談窓口でもあります。
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