お腹いっぱいでみんな笑顔に♪九州で広がる子ども食堂

2016/02/10

経済困難やネグレクトで子どもの貧困が増加傾向にあります。十分な食事を取れず、発達障害や栄養失調気味の子どもが増えています。子どもの頃の食事は重要で、成長発達に欠かせない栄養源としてはもちろんですが、食事の場面での親子コミュニケーションを通した社会性を学んだり、生活リズムを作る上でも非常に大事になってきます。

そんな中、九州の各地域で「子ども食堂」が広まっています。子ども食堂の多くは子どもに無料で食事を提供し、みんなで食卓を囲みます。中には宿題をみてくれるケースや、食後に子どもの相談に乗ったりと様々です。ひとり親家庭での孤食や偏った食生活の改善にも繋がりますね。忙しいお母さんのために短時間でできる子ども向けの食事の作り方などを教えてくれるところもあるみたいです!
福岡市で最近オープンした「まごころ」は、保護司である運営者が今までに関わってきた里子たちからの話を聞くなどの経験から「放課後に気軽に立ち寄れる居場所を目指したい」と設立されました。その他熊本市の慈恵病院では4月から、北九州市では2016年度より全国初の自治体運営による子ども食堂をオープン予定です。子ども食堂という取り組みは全国に広がり、NPO法人や福祉団体をはじめ、民間企業の運営も増えてきています。お近くに子ども食堂がある方はぜひお子さんを連れて遊びに行ってみてください。



[筆者]
育児助成金白書事務局
育児制度アドバイザー
高橋智也