よく見てあげて!子どものうつ病SOSサイン

2016/02/10

子どものうつ病が増えているってご存知でしたか?うつ病は大人がなるイメージが強いみたいですが、大間違い!最近では、就職して間もない新卒生などがかかる「若年性うつ病」も増えているようです。

北海道大学の約2万人の小中学生を対象とした調査では、小学生の1.6%、中学生の4.6%がうつ病であるという結果が出ています。大人のうつ病と違い、本人の自覚症状も薄く、悪くなるまで気づかないケースも少なくありません。子どもの些細な変化に早く気づき、対処するようにしましょう。

〇子どものうつ病の原因
・友人の転居
・学校に馴染めない
・勉学へのプレッシャー
・学校でのいじめ
・親との死別
・親の離婚
などが上げられます。
本来、悩みや悲しみは一過性のもので徐々に薄れていくものです。こういった体験によって精神的に成長していくといわれますが、受け入れきれず、現実から目をそらしてしまうケースも多くあります。

〇子どものうつ病SOS
・悲しみの感情が、いらだちに変化する
・興味のある物事への関心を失う
・友人関係を拒絶する
・自己嫌悪
・不登校
・引きこもり
・睡眠不足(または過眠)
・食欲減退(または過食)
・突発的に攻撃的になる
などが上げられます。
個々によってケースは異なりますので、日常からよく観察し、普段の状態と比較することが重要ですね。


イライラしたり、よく泣いたり、などの変化ではうつ病の判断は難しいですが、対人関係の悩みや悲しみが2週間以上続き、生活や健康に支障をきたすと判断した場合は早めに医師の診断を受けましょう。うつ病だけでなく、子どもの病気は様々です。ちょっとした変化に気づき、早期発見、早期診察を心がけることが大事ですね。



[筆者]
育児助成金白書事務局
育児制度アドバイザー
高橋智也