子育て相談や、一時預かりに「疑似祖父母」

2016/02/10

朝日新聞によると、子育て世帯に地域のおじいちゃん、おばあちゃんのシニア世帯を紹介し、緊急時に子どもの一時預かりをしたり、日常から子育て相談に乗ってもらったりする「疑似祖父母」になってもらうという事業が兵庫県で4月から始まります。小学生程度までの子どもがいる世帯と、退職して地域活動などをしているシニア世帯が、県から依頼を受けた各地域の子育て支援団体に登録し、団体主催の芋ほりや凧あげ等、様々な交流イベントを通じて半年から1年間かけて信頼関係を築き、相手を決めます。基本的には疑似祖父母はボランティアを前提としていますが、互いの合意で謝礼などを決めてもいいようです。

お父さんが育児をする「イクメン」という言葉はかなり浸透していますね。最近では「イクジイ」や「イクバア」といったおじいちゃん、おばあちゃんによる育児も注目されはじめました。核家族化が当たり前になった現代では、共働きによる子どもの孤立化が問題になっています。「子ども食堂」や「学童保育」など地域ごとに様々な取り組みが増えていってますね。地域全体で子育てをするという、一昔前ではごく自然なライフスタイルが今また見直されています。



[筆者]
育児助成金白書事務局
育児制度アドバイザー
高橋智也