2015年度東京都ベスト育児制度賞

2015年東京都ベスト育児制度賞

受賞地域

東京都荒川区

受賞制度

都立汐入公園内保育所整備
待機児童問題解消への新たな取り組みとして、全国初の公園内に保育所を設置するという施策です。

ベスト育児制度賞受賞の様子

ベスト育児制度賞受賞の様子

【西川太一郎荒川区長のコメント】
このたびは、素晴らしい賞をいただき、誠にありがとうございます。
私は、すべての子どもが笑顔で健やかに育つことができるまちの実現を目指し、区長就任以来、子育て支援策の充実に積極的に取り組んでまいりました。とりわけ、待機児童の解消策につきましては、小学校の余裕教室や区有施設の有効活用、区が借り上げた民有地の転貸、民間ビルやマンション等の空きスペースの活用など、あらゆる手段を駆使しながら、認可保育園の整備を中心に、認証保育所の誘致や家庭福祉員の増員等も含め、保育定員の拡大に努めてまいりました。この結果、平成16年4月と比較して2,000人を超える定員の拡大を図り、23区の中でも待機児童の少ない区となっております。こうした取組が、日経デュアルと日本経済新聞社による「共働き子育てしやすい街ランキング」調査において全国主要都市の中で第1位となるなど、区の充実した子育て支援に対する高い評価につながっているものと考えております。
平成28年4月に向けては、私立保育園の移転・改築支援のほか、認証保育所3園の認可保育園への移行支援を行っております。また、平成29年4月に向けては、荒川区の提案で実現した国家戦略特区制度の規制緩和を活用し、全国で初めてとなる都市公園内保育園を整備するするとともに、新たに区が取得する用地に私立保育園を誘致するなど、地域ごとの保育需要に的確に対応し、保育定員の拡大に努めているところでございます。
私は、すべての子どもたちが、安全で快適な環境の下、健やかに成長できるよう、今後も、待機児童ゼロの実現に向けた保育定員の拡大に努めるとともに、保育の質のさらなる向上にも全力で取り組んでまいる所存でございます。

【選考理由】
全国的に問題になっている待機児童問題に対し、法改正にまで踏み込んだ強い意志・姿勢が授賞に至った理由です。
都心部の保育所不足は東京をはじめ、大阪、横浜、名古屋などの大都市では以前より問題視されておりました。
都市部の公園内に保育所を設置するというのは非常に合理的で、子どもの声などを気にすることなく自由にのびのびと育成でき、また保育所内に園庭や運動場を確保することが困難な打開策にも繋がります。本施策の独自性と待機児童問題解消への強い思いを感じ、世に広く認知されるべきであると事務局内で判断しました。

受賞制度の他にも荒川区では様々な独自制度を取り組んでおられます。