【体験談】生活保護 病気|働けない状態で受給…申請から支給までの流れ
監修者:安木麻貴(社会福祉士)
生活保護や子育て支援制度に関する相談支援の知見をもとに、本記事の内容を確認しています。
この体験談の要約
・病気で働けなくなり、収入が途絶えた40代男性のリアルな体験
・医師の診断書が重要だった申請の流れを具体的に解説
・生活保護は「回復するまでの支え」だと実感したケース
体験者プロフィール
・年齢:41歳
・性別:男性
・世帯構成:一人暮らし
・地域:大阪府内
・収入:0円(療養中)
・受給額:約13万円(家賃込み)
・状況:うつ病により休職→退職、就労困難
受給前の状況を教えてください
最初は「ちょっと疲れているだけ」だと思っていました。
仕事は営業職で、毎日数字に追われる日々。忙しいのは当たり前で、しんどいなんて言っていられない環境でした。
でも、ある日を境に、朝起きられなくなったんです。
体が動かず頭も回りません。無理して会社に行っても、何も手につかない。
それでも最初は、気合でどうにかしようとしました。
ですが、限界はすぐにきました。通院した結果、「うつ病」と診断。
休職になり、その後、復帰できないまま退職し、収入はゼロ。貯金を崩しながら生活していましたが、働けない状態が続く中で、不安だけが膨らんでいきました。
「このままどうなるんやろ…」
考えれば考えるほど、ぐるぐる頭の中を不安が回って余計に動けなくなる。そんな悪循環に陥っていました。
申請のきっかけは何ですか?
きっかけは、主治医から言われ思い直した時でした。
「今は無理に働こうとしなくていいです。生活保護も選択肢ですよ」
正直、驚きました。生活保護は「どうしても働けない人が最後に使うもの」というイメージはありましたが、まさか自分が対象になるとは思っていませんでした。
ただ、その時の自分は、もう働ける状態ではなかった。
「ちゃんと休まないと、もっと悪くなる」
そう言われて、初めて現実を受け入れました。不安はありましたが、「今は回復することが優先」と考え、役所に相談することを決めました。
実際の申請の流れを教えてください
窓口では、まず現在の状況を詳しく聞かれました。
・病気の状態
・収入の有無
・預貯金の残高
・今後の見通し
特に重要だったのが、医師の診断書です。「就労が困難である」という内容が明記されていたことで、申請はスムーズに進みました。
担当の方も、「まずは体調を整えることが大事ですね」と言ってくれました。
申請後、ケースワーカーが自宅を訪問し、生活状況を確認。その後、約2週間で受給が決定しました。
支給額は家賃込みで約13万円。医療費も原則無料になり、通院の負担が大きく減りました。
▶ 窓口で困らないために。生活保護の仕組みと申請の流れを完全解説
受給後はどう変わりましたか?
「生活が安定したことで、まず「安心して休めるようになった」のが大きかったです。それまでは、
「早く働かないと」
「お金がなくなる」
という焦りで、休むことすらできませんでした。
でも今は、生活が保障されている。その安心感が、回復に直結しました。
通院も続けられるようになり、少しずつですが体調も良くなっています。
最近では、短時間の外出や軽い運動もできるようになりました。
「また働ける」
そう思える日が増えてきています。
「働けない時は、休んでいい」
以前の自分は、「働かない=ダメな人間」と思っていました。でも、病気になって気づきました。
働けない時は、無理に頑張るより、ちゃんと休むことの方が大事だということ。
生活保護は、その時間を支えてくれる制度でした。
もし同じように悩んでいる人がいたら、「一人で抱え込まなくていい」と伝えたいです。支えてくれる仕組みは、ちゃんとあります。
編集部コメント(社会福祉士より)
病気によって就労が困難な場合、生活保護は重要な支援制度となります。特に、
・医師から就労困難と診断されている
・収入が途絶えている
・預貯金が少ない
といった状況では、受給の可能性が高くなります。
また、生活保護では医療扶助が適用されるため、医療費の自己負担が軽減され、継続的な治療が可能になります。
無理に働こうとすることで症状が悪化するケースも多いため、まずは回復を優先することが重要です。
▶ 窓口で困らないために。生活保護の仕組みと申請の流れを完全解説
他の生活保護に関する体験談
生活保護制度をわかりやすく解説
イクハクでは生活保護の条件・金額・申請方法の解説や、生活保護に関するよくある質問にお答えしています。申請の前にチェックしてみてください。
▶ 窓口で困らないために。生活保護の仕組みと申請の流れを完全解説