物価スライド制
ある助成金の手当額には、物価が上昇すれば増額し、下落すれば減額する仕組みになっているものがあります。この仕組みを「物価スライド制」と言います。このおかげで、実質もらえる手当の価値が保たれています。これに従い、平成28年にも4月に手当額の改定(増額)がありました。
物価スライド制の詳しい仕組み
そもそも、なぜ物価スライド制は必要なのでしょうか。物の値段は時代によって、または年によって、高くなったり安くなったりしますよね。例えば20年前には100円で買えた缶コーヒーが今では130円以上したり・・・
時にはバナナが高い年があったり、小麦が高くなったり。そうやって物価が高くなっていったときに、もらえるお金はそのまま変わらないとしたら、生活水準が下がってしまいますね。それを食い止め、基本的な生活ができる水準を何十年たっても保てるようにするためのシステムが物価スライド制なのです。物価スライド制はどういう風に決められているのでしょうか。ちょっと難しい話ですが、 総務省が作成する年平均(1月から12月までの1年間)の全国消費者物価指数が、前年の物価指数を超えた場合、または下がった場合、その比率を基準に、毎年4月に手当額が改訂されるという仕組みになっています。
物価スライド制を取り入れている主な制度
・年金制度
・児童扶養手当
・特別児童扶養手当
・障害児福祉手当