保育指針10年ぶりの見直し!乳幼児の少人数保育を目指す
2016/06/08
厚生労働省が10年ぶりに保育所保育指針を見直し、成長の個人差が大きい3歳未満の乳幼児について、少人数の保育を目指すことが決まりました。
保育指針とは、保育所における保育の内容や運営等について定めたものです。保育所とは子ども・保護者の状況や地域の実情に合わせた独自性が第一に尊重されるべきですが、一方ですべての子どもの最善の利益を保証するという観点から、全国共通の枠組みも必要です。そのため、保育指針において各保育所が守るべき水準を示しています。
今回の改定では、具体的には、3歳未満の乳幼児期の保育はその後の成長や社会性を身につけるうえで重要とし、一律の保育方法ではなく、それぞれの子どもの身体的・精神的な成長に合わせて少人数で保育することが重要だとうたわれています。
それぞれの子どもに合わせた保育とはどういうことでしょうか。すでに実践している保育施設では、ご飯を食べたいという意思表示をした子供から順に食べさせたり、または子どもが興味をもったもの(玩具や草花など)を一緒に楽しむなど、子どもの自由を尊重できる環境づくりをしているようです。大きな可能性を秘めた子どもたちが、それぞれの能力を存分に伸ばせるよう期待したいですね。
[筆者]
育児助成金白書
浜辺絵吏