保育士不足解消へ大阪市で全国初の取り組み!新卒保育士へ20万円給付

2016/05/17

待機児童問題が全国的に問題になり、各地で様々な取り組みが実施されています。

大阪市は、待機児童問題の根本ともいえる保育士不足問題への解決策として、直接保育士へ給付する支援策を導入します。新卒の保育士資格取得者で保育施設に就職する人を対象に、最大20万円を給付するというもので、全国初の取り組みです。大学や専門学校の保育士課程卒業や、国家試験に合格するなど資格取得後、すぐ保育所やこども園などの保育施設へ就職する場合に最大10万円、1年間勤務後にさらに最大10万円を給付します。

近年、新卒の保育所への就職者数は約半数程度にとどまっています。その中でも経済的不安を抱え諦めてしまうケースが多いようで、こういった直接保育士へ給付する支援策は非常に効果的だと考えられます。潜在保育士の復職支援や、労働環境の改善など課題は多く残されていますが、保育士不足改善への大きな一歩となるのではないでしょうか。


[筆者]
育児助成金白書
育児制度アドバイザー
高橋智也