2015年度東京都ベスト育児制度賞が決定!待機児童問題解消への大きな一歩

2016/02/26

育児助成金白書では昨年末より、各都道府県ごとにベスト育児制度賞のノミネートと、表彰をおこなっています。審査基準で最も重視するのが、「その制度・サービスを受けることが、困っている子供や保護者に有益になる、または孤立・困難に直面する抑止になると思われること」です。

2015年度東京都ベスト育児制度賞には、様々な制度やサービスがノミネートされました。当事務局内での選考の結果、満場一致で荒川区の「都立汐入公園内保育所整備」が授賞対象となりました。2017年4月に開園予定です。公園内に保育所を整備するというこの施策は全国でも例がなく、西川区長のリーダーシップのもと、法改正など様々な問題をクリアしていきました。都市公園内に保育所を整備するというのは非常に効率的で、都市部における用地確保問題や、騒音問題の対応策にもなります。都市部ではビルの複数階を保育所として活用するなどのケースが増えており、園庭や運動場の確保はほぼ不可能な状態となっています。公園内に整備することで、子どもが外で元気に走り回り、のびのびと健やかに育っていくことでしょう。全国の都市部におけるモデルケースとなり、待機児童問題解消への大きな一歩になると確信しています。

以前より、待機児童ゼロを目指し様々な子育て支援に取り組んできた荒川区ならではの施策ではないでしょうか。日経デュアル・日本経済新聞社の調査では「共働き子育てしやすい街ランキング」でも1位に輝くなど、多くの評価を得ています。2月24日におこなわれた表彰式では、西川区長をはじめ子育て支援部の方々にもご列席いただきました。お話の中で、今後も待機児童ゼロ、保育の質のさらなる向上に全力で取り組んでいくと伺いました。荒川区のさらなる制度の拡充と質の向上を期待しています。


[筆者]
育児助成金白書事務局
育児制度アドバイザー
高橋智也