貧困や孤食の救済!「こども食堂」をご存じですか?
2016/02/10
現在、貧困状態にある子どもは17歳以下の子どものうち16.3%をしめ、実に6人に1人の子どもの割合で年々増加傾向にあります。こうした中、注目を浴びているのが「こども食堂」です。貧困状態や孤食をせざるをえない子どもに無料または格安で食事を提供するサービスで、育ち盛りの子どもに十分な栄養を取ってもらい、大人数で食事をする楽しさを知ってもらうことが目的です。「こども食堂」の多くはボランティアによる運営で、食材は賛同する農家やスーパーからの援助・寄付でまかなわれています。
核家族化が当たり前になり、ひとり親・共働きの家庭が年々増加する一方で「子どもの貧困や孤立は見えにくい」といわれます。「こども食堂」は子どもたちに食事を提供するだけではなく、家以外の居場所を提供しています。
日本経済新聞によると、2012年に都内で始まったとされる「こども食堂」は各地に広がり、首都圏では32か所あり、半数近くが15年に開設されました。取り組みは宮城県、沖縄県、福岡県、長崎県などなど全国に広がっています。滋賀県ではボランティア団体や社会福祉法人が協力し、昨年5月から11か所開設し、2018年度末までに県内の小学校数と同じ約230か所の食堂開設を目指しています。
[筆者]
育児助成金白書事務局
育児制度アドバイザー
高橋智也