2022年度山梨県ベスト育児制度賞

2022年度山梨県ベスト育児制度賞

受賞団体

想いをカタチにしていく団体「ゆめたまご」

想いをカタチにしていく団体「ゆめたまご」

受賞制度

父親の子育て参加を助ける「父子手帳」
手帳の内容は、パパやママたちの想いを反映して
・夫婦のすれ違いをなくし、子育てや夫婦のことを話せる
・ママの体や心の状態をきちんと伝える
・母子手帳ではフォローしきれないパパの心に寄り添う
ことを大切にしました。
また、パパ自身や家族の状態を手帳に記録し、それを保健師さんと共有して皆で家族をケアする仕組みも同時に考えています。

【コメント】
この度は素晴らしい賞をいただき、誠にありがとうございます。
お話しをいただいた時にはとても驚きましたが、やまなし版父子手帳を目に留めていただき本当に嬉しく思います。

父子手帳を作成するきっかけはママ友とのパパへの愚痴でした。
その愚痴はママのSOSでもあり、パパのSOSでもあるのではないかと思い、夫婦で一緒に子育てしていくにはどうしたら良いのか考えるようになりました。

その中で気付かないうちに夫婦間の認識のズレが生じてしまうのは妊娠~出産までの間にパパとママの情報量に差ができてしまうことが原因のひとつだと考えました。
その認識のズレを埋められて、山梨で子育てをするパパが子育ての情報を知ることができたり、お子さんの成長を夫婦で一緒に感じられる父子手帳を作りたいと思い作成を始めました。
ママ達は当たり前に母子手帳を使っていますが、母子手帳にはママのケアはありますがパパのケアは載っていません。
現在はパパの産後うつがあることも報告されており、夫婦で子育てしていくためにはパパのケアも必要です。
パパの気持ちにも寄り添った夫婦で共有できるアイテムとしても父子手帳を活用してほしいと思っています。
2022年~産後パパ育休という育休の制度ができ、少しずつですがパパの子育て環境が整ってきています。ですが、作成を通して「男性の育児」をプラスに思わない層がまだまだいると感じています。
母子手帳のように当たり前に父子手帳があって、パパが育休をとるときに印籠のように出して育休を取りやすくなる環境ができることを目指しています。
そして、育休を取ることがゴールではなくその後の育児の関わり方なども掲載したものを今年度中に完成させ、市や県にアプローチし実際に子育て世代の皆さんに届けていけるよう今後も頑張りたいと思います!

【選考理由】
女性と比べて子育ての情報収集は男性のほうが苦手で孤立しがちに。父親が自信を持って子どもと関わり、悩んだ時にSOSを出しやすくする手段として全県に広げようという活動を評価。