2022年度大阪府ベスト育児制度賞
受賞団体
おおさか性と健康の相談センターcaran-coron(カランコロン)
受賞制度
お空のわが子とともに生きる天使ママのお話会 「にじいろプレイス」
流産、死産(人工死産)等を経験された方が、同じ経験をされた方々と安心して話すことができる会です。グリーフケアアドバイザー及び助産師が会の進行をサポートします。
【コメント】
この度は、すばらしい賞をいただき、誠にありがとうございます。
「にじいろプレイス」は、流産、死産(人工死産)などで小さな赤ちゃんを亡くされた方が安心して同じ経験をされた方々と話すことができる会として、おおさか不妊専門相談センター(現「おおさか性と健康の相談センター」)の事業として、2022年4月にスタートしました。
お話会に参加された方々からは、「身近に同じ経験をされた方がおられないので、このような場所があってよかった。」「日常では、なかなか言葉にしづらい気持ちを、安心して話すことができてよかった。」「これまで蓋を閉じてしまった気持ちを開放することができた。」「自分の気持ちを受けとめ、少しずつ、1日1日過ごして行こうと思った。」といった感想が寄せられています。
2023年4月からは、センター事業の拡充に伴い、周産期グリーフケアの取り組みも広げ、従来のお話会に加え、面接相談も実施しています。お話会及び面接相談は、周産期グリーフを経験された方々の支援に携わっているグリーフケアアドバイザー及び助産師が担当しています。その他、支援者を対象に、周産期グリーフケアに関する理解を深め、支援の際の基本姿勢を学ぶためのオンラインセミナーも実施しています。
今後も、お話会や面接相談をとおして、流産、死産(人工死産)などで小さな赤ちゃんを亡くされた方々が、安心して話せる場所を提供し続けるとともに、周産期グリーフを経験された方々に寄り添う支援の輪が広がっていくきっかけづくりに取り組んで参りたいと考えています。
※おおさか性と健康の相談センター事業は、大阪府・大阪市の委託を受け、一般財団法人大阪府男女共同参画推進財団が行っています。
※「にじいろプレイス」の詳細は、当センターHPをご参照ください。
https://caran-coron.jp/griefcare/
【選考理由】
自分の悲しみを吐き出せる場所、特に気持ちの共感を求める女性には必要です。グリーフケアに公的機関が取り組んでいるのは珍しく、 不妊に関する相談を行うなかから悩みの多い当事者同士の語りの場の必要性があると選定しました。