2022年度長崎県ベスト育児制度賞

2022年度長崎県ベスト育児制度賞

受賞団体

ひとり親家庭福祉会ながさき

ひとり親家庭福祉会ながさき

受賞制度

「ヤングケアラー」の総合相談窓口
子どもヤングケアラー総合相談窓口 10:00~19:00 LINE、メール、電話での相談受付
19:00~次の日の10:00までは携帯に全てを転送し夜中でも対応できるようにしている。
学校に行けていない子ども達には、希望すればオンライン学習室で勉強を教え、貧困家庭に対しては食料支援も行っている。家庭の状況によっては様々な関係団体と連携し施策に繋げている。

【コメント】
約70年の間、ひとり親家庭の様々な支援を行ってきました。その相談の中には「眠たいけどお手伝いがあるから出来ない」「生まれた妹の面倒をみるから学校にはいけない」など沢山の子ども達の声を聞いてきました。どの家庭も貧困家庭が大半で様々な問題を抱えているご家庭ばかりでした。
自分がヤングケアラーだと気付いていない子ども達、家族が大好きだから自分が我慢すればいいと思っている子ども達、家の事だから知られたくないと思っている子ども達。様々な施策等を知らないために何でも抱え込んでしまっている子ども達を見てきました。自分もヤングケアラーだった事務局長の山本は「自分も辛かったけど、母親に嫌われたくない気持ちだった」だが「自分は伯母に話を聞いてもらえたりアドバイスをもらっていたので救われていた」との思いから、ヤングケアラーの支援者に食料支援や学習支援を始めた。だが自分たちが支援している子ども達以外にも苦しんでいる子どもがいると思い。九州ではまだ立ち上がっていなかった「子どもヤングケアラー窓口」を開設した。独自事業の為福祉の資格がある者がボランティアで相談を受け、電話は夜間には携帯に転送をし、LINE相談も含めて起きている時間であれば夜中でも対応した。今では県内外から子ども達や関わっている関係者から相談が寄せられるようになった。現在はひとりでも多くの人にヤングケアラーを知ってもらうために、県内外の教育委員会、学校関係者、民生委員、PTA等に対して理解を深めてもらう講演会活動も行っている。

【選考理由】
まだまだ課題が大きいテーマ。子どもがSOSを出せる場は必要。親には言えないし、悩んでいてもどこにいえばいいのかわからない子に届いてほしい。周りも支援に入りやすくなるはず。自分がヤングケアラーかどうかも気づかない方も多いと思います。早々に窓口を設置された点を評価します。