2021年度東京都ベスト育児制度賞
受賞団体
特定非営利活動法人HANDS(ハンズ)/国際母子手帳委員会
受賞制度
リトルベビーハンドブック
小さく生まれた赤ちゃんの成長に合わせて書き込むことができ、相談先など必要な情報が記載されているリトルベビーハンドブックを全国に広げる活動をしています。
【コメント】
リトルベビーハンドブックへの取り組みに対して「ベスト育児制度賞」を受賞させていただき、とても嬉しく思います。
HANDSおよび国際母子手帳委員会は、開発途上国の母子保健の状況を改善するために母子健康手帳の役割は大きいと考え、途上国において母子手帳の活用を促進してきました。しかし、SDGsの「誰一人取り残さない」という考えに基づくと、現在の日本の母子手帳は必ずしも十分ではないということも分かってきました。そこで日本国内で母子手帳のサブブックとして「リトルベビーハンドブック」の普及活動に取り組むとともに、各地のリトルベビー保護者サークルのサポートを行っています。
最初に静岡県のリトルベビーのお母さんたちが、この問題に取り組んでから、すでに約10年が経ちました。そして2018年に初めて静岡県でリトルベビーハンドブックの運用が開始されてから、多くの関係者の努力によって少しずつ賛同してもらえる自治体が増えていますが、2022年4月時点で運用を開始した都道府県レベルの自治体は8つに留まっています。
今後も少しでも多くの都道府県でリトルベビーハンドブックが運用されるように、該当地域のリトルベビーの保護者サークルと連携して、都道府県の担当者に働きかけていきます。
【選考理由】
それぞれのお子さんの成長・家族の気持ちに寄り添い、周囲の方々への理解も促されている点を評価させていただきました。全国に広がってほしい取り組みです。