2021年度新潟県ベスト育児制度賞
受賞団体
フードバンクしばた
受賞制度
訪問型病児保育こころ
入会金1,000円で何度利用しても無料。保護者が仕事を休まなくてもよいように、子どもが病気になった場合、学校・保育園の迎えを代行し、病院受診後に自宅で看病します。
【コメント】
このたびは、訪問型病児保育の活動を高く評価してくださり、素晴らしい賞をいただけることに大変嬉しく思っております。
訪問型病児保育を必要としている母子家庭の方がいらっしゃることは重々承知していましたが、ご依頼があり母親がいないご自宅で、病気のお子さんを看病・保育することに不安と心配とためらいがありました。
その思いが初めての訪問で一変しました。それはお母さんの一言であり、お子さんが安心して過ごす笑顔でした。
信頼を確立することは簡単ではありません。「フードバンクしばた」に対する長年の信頼があったからでしょう。その基盤の上で成り立っていると思います。
「家に来てみてもらうと、子供が安心するで私も安心して仕事に行けます、ありがとうございます」今でも忘れられないお母さんの言葉です。
一日の看病・保育を無事に終え、これが必要とされていた訪問型病児保育かと実感するとともに、その必要性を痛感しました。
この一度の経験がきっかけとなりスタッフが安心感を持ち、活動に対する必要性に深い認識を持つことができました。今ではスタッフのやりがいとなり、大きな喜びとなっています。
訪問先ではお母さんからの感謝の言葉をいただき、お子さんからは「おばちゃん帰らないで」「今度いつ来るの」「また来てね」と玄関先で、いつまでも手を振って見送ってくれました。
この活動の素晴らしさを実感し、とても素敵な活動だという思いが強くなってきています。そして私たちの方が利用者の方々に対して感謝の気持ちでいっぱいになります。
私たちスタッフの大きな支えになっているのが市内小児科の医師が嘱託医になってくださっていることです。いつも私たちに安心と勇気を与えてくださっていることに、心から感謝して活動しています。
さらに嘱託医の呼びかけで、市内にあるほかの小児科医も協力してくれています。他にも市役所こども課、学校教育課の方々など、この活動を通じて、幅広い方々のご理解とご協力、ご支援に対して深く感謝しています。
この文面を通じてお礼を伝えさせて頂きます。
訪問型病児保育の活動を行うにあたって多くの方々のご理解とご協力で成り立っていることをスタッフ一同、とても大切に受けて止めています。
また17名のスタッフ、一人ひとりが互いを尊重し合い、元気で笑顔を欠かさず、気持ちよくいることが、よりよいチームワークとなり、その温かさや、ほほえみが自然体で、お母さんやお子さんに届いていることを実感しています。
これからも訪問型病児保育の目的である「保護者がなるべく仕事を休まずに安心して働けるようにサポートする」を達成するために、スタッフ研修を積み重ねスキルアップに努めたいと思います。
そして何よりもスタッフのチームワークを大切にしていきたいと思っています。
開設当初から、お母さんとお子さんと「つながっていたい」という思いで、毎月手書きの「こころだより」というお便りを発行しています。地道に、こつこつと続けてきたことで、今では楽しみに待っていてくださる、お母さん、お子さんが増えました。
これからも私たちを必要としてくださる目の前にいるお一人おひとりを大切に、活動していきたいと思います。
私たちスタッフにとりまして、このたびの受賞は大きな喜びと励みと勇気をいただくことになりました。この取り組みが広がり、必要としている方々に届いたら、なお嬉しく思います。
このたびの受賞に対しまして、心からお礼を申し上げます。
【選考理由】
病気の子どもの家を訪れ、その場で看病する訪問型の病児保育を始めた。まず対象を市内の母子家庭約80世帯としている。年間5000円。ひとり親が安心して働き続けられる環境を整える。施設型病児保育では、あまりニーズに応えられなく、費用もかかることから、敬遠する人が少なくない。ニーズを明確にとらえられている点を評価