2021年度石川県ベスト育児制度賞

2021年度石川県ベスト育児制度賞

受賞団体

Chamomileいしかわリトルベビーサークル

Chamomileいしかわリトルベビーサークル

受賞制度

Chamomileいしかわリトルベビーサークル
月一回のおはなし会を実施しています。低体重児ママ同士で育児や成長発達についての相談等を行なっています。11月17日世界早産児デーにはイベントも予定しています。

Chamomileいしかわリトルベビーサークル

【コメント】
私は、2020年に911gの超低出生体重児の次女を出産しました。予定日より3ヶ月も早く破水した瞬間から、「何が悪かったのか」「赤ちゃんは問題なく育ってくれるだろうか」「これから娘本人や家族に辛い思いをさせるんじゃないか」等、書き切れないほどの辛くて不安な気持ちを経験しました。そんな時に、SNSや同病院の低体重児ママと繋がり話すことで、「自分の気持ちをわかってくれる人がいる。辛いのは自分だけじゃない」と気持ちが軽くなり、前向きに娘と向き合えるようになりました。
入院中の娘の成長は決して順調では無く一進一退でしたが、同じ境遇のママの存在はとても大きく、何度も心を支えてもらいました。
当時、県内には低体重児ママの集える場が無かったため、サークル活動で未来の低体重児ママの不安や辛い気持ちのより所になればいいな、という思いでサークルの立ち上げを決心しました。また気持ちを塞ぎ込んでしまった時には「誰とも関わりたくない」と思うこともありました。そんな時に、リトルベビーハンドブック(以下LBH)があれば誰かと会話せずとも、冊子から元気や励ましをもらえると感じました。
LBHは、低体重児用の細かな記録欄や成長曲線、起こりやすい病気等も掲載されているため、正常に生まれたお子さんと比べること無く記載ができ、ママの精神的負担を軽減できます。低体重児ママの心を支える一つの手段としてLBHの作成・発行を行政へ訴えかけ、今年度より作成が開始されました。

最後になりましたが、この度はベスト育児制度賞を頂き、光栄に思います。出産してからサークルの立ち上げ、LBH作成開始に至るまで多くの人と出会い、学び、支えていただき、今日の私があります。このたびの受賞を励みとして、活動に邁進していきたいと思います。

【選考理由】
低出生体重児(未熟児)の親同士が悩みを共有し合える場を提供している点を評価。
低出生体重児(未熟児)の親が悩みを共有し、必要な情報を交換する「カモミールいしかわリトルベビーサークル」が設立。
母子健康手帳と一緒に使う低出生体重児向けのサブ冊子作りを行政に求めている