2021年度兵庫県ベスト育児制度賞
受賞団体
一般財団法人コープこうべ奨学金財団
受賞制度
高校生・高等専門学校生対象の奨学金制度
コープこうべの事業エリア内に居住している、応募時点で高等学校、高等専門学校、並びにこれに準ずる学校の1年生80名の生徒に対し、高校1年の11月から卒業まで、毎月1万円奨学金を返済不要の奨学金としてお渡しします。
【コメント】
このたびは、「2021年度ベスト育児制度賞」をいただき、たいへん光栄に存じます。
コープこうべでは、創立以来、組合員のよりよいくらしや地域社会づくりをめざして事業活動をすすめていますが、昨今指摘されている格差の広がりを受け、フードドライブや「お米を贈ろう助け合い募金」など生活困窮者支援に着手していました。しかし、コロナ感染症拡大は、こうした人々のくらしに、さらに追い打ちをかけています。
そんな中、組合員からは「子どもたちの未来が明るくなるような活動・事業を」といった声が寄せられており、2021年、コープこうべの創立100周年を機に、組合員からの募金とコープこうべの修学支援制度積立金をもとに給付型奨学金制度を立ち上げました。
奨学生からは、「奨学金の受給が決まった週の金曜日に校外学習がありました。交通費や昼食代がかかるので、行くかどうか迷っていました。でも、奨学金のおかげで、気兼ねなく行けてとても楽しめました。みんなと一緒にお土産も買うことができ、うれしかったです。」「先日、2年生で使う教科書販売がありました。今までは、あたりまえのように配られていた教科書も、高校になると購入しないといけなくて高額なんだと感じました。奨学金がありがたかったです。2年生では今までより勉強も難しくなりますが、これまで以上にしっかり取り組み、良い成績を出せるように頑張ります。」などの近況報告が届いており、微力ながら応援できていることを嬉しく思っています。
なお、地域の団体や行政・学校との連携をさらに強めていけるよう、2022年6月に、奨学金事業(愛称:てとて)の運営を担う一般財団法人コープこうべ奨学金財団を立ち上げました。今後は、奨学金を“つなぎ手”に、若者同士の交流機会や、健全育成のための生活体験、社会体験へのアプローチも支援していければと考えています。
【選考理由】
高校入学時から卒業まで毎月1万円を手厚く民間法人が奨学金をスタートさせた点を評価させていただきました。子どもたちの未来の選択肢が増えると審査員の方からお声を頂いています。