2020年度熊本県ベスト育児制度賞 | 子育て支援制度の速報と解説

慈恵病院

困窮妊婦保護室「エンゼルルーム」
医療関係者が立ち会わない危険な「孤立出産」を防ぐ目的で、（原則として）経済的に困窮し慈恵病院に通うことのできない遠方に居住する妊娠32週以降の妊婦を対象とし保護する。滞在費は当院が負担する。

【コメント】
困窮妊婦保護室（エンゼルルーム）は、自宅などで危険な「孤立出産」を防ぐ目的で設置しました。
当院へご相談をしてくださる方の中には、親からの虐待、家族や行政機関に対する不信感などから経済的にも精神的にも困窮される方がいらっしゃいます。
そういった方々に時間をかけて寄り添い安心して生活を送っていただくことで良いお産につながっていけると考えます。
慈恵病院ではこれからも不安を抱える妊婦さんが「自分は大事にされている、大切な存在なのだ」という気持ちを持ってくださる支援を続けてまいります。
この度の「ベスト育児制度賞」ありがとうございました。

【選考理由】
これまでの赤ちゃんを助けるという取り組みもさることながらお母さんたちを一時保護する施設を開設されたとのこと、さらに視点を広げられたと実践的な取り組みを高く評価させていただきました。