2018年度沖縄県ベスト育児制度賞

2018年度沖縄県ベスト育児制度賞

受賞団体

宜野湾市児童家庭課 × 沖縄国際大学

宜野湾市児童家庭課 × 沖縄国際大学

受賞制度

ひとり親家庭子どもの生活・学習支援事業
ひとり親家庭の中学生を対象に、学習のサポートや体験活動、居場所づくり等を行い、中学生の将来の視野を広げ、自己肯定感を高めることを目的とした事業です。

ひとり親家庭子どもの生活・学習支援事業

【コメント】
この度は全国の数ある育児制度の中から、本市ひとり親家庭子どもの生活・学習支援事業を「ベスト育児制度賞」に選んでいただき、誠にありがとうございます。
本事業は宜野湾市役所と沖縄国際大学学生ボランティアサークル‘Teen support room 沖種(おきだね)’が協働し、平成26年10月より市内のひとり親家庭の中学生を対象にスタートしました。学習支援だけではなく、さまざまな体験活動やイベントなどをとおして、中学生にいろいろな経験をしてもらうなかで、新しい発見や気づきを与えています。
ひとり親家庭の子どもたちの多くは、学習への拒否感が強く、自尊心が低いことが特徴としてあげられ、「自分には無理」「頭が悪いからできない」「自分が嫌い」などの自分自身を傷つける否定的な言葉を発することが癖になっており、高校・大学進学についても考える前からあきらめが窺える状況です。
本市では、そのような中学生に対し、少しお兄さんお姉さんである大学生が関わることで、中学生の良きロールモデルとなり、「近い将来について」一緒に考えてあげられるのではないかと考えました。中学生一人一人に寄り添い、丁寧に話を聞きながら励まし、良いところをたくさん褒め、時間をかけて学習をサポートしていきます。そして、活動の中で、小さな成功体験を積み重ねることにより、自分自身が好きになり、自己肯定感を高めていけるようサポートしています。
現在参加している中学生は、活動に参加するたびに笑顔が多くなり、前向きな発言がみられるようになりました。また、数年後の自分と今の自分をサポートしてくれる大学生を重ね合わせ、イメージを膨らませることにより、これまでは考えもしなかった大学進学を夢見て学習に励む子も増えてきました。
今後本事業を継続していくなかで、一人でも多くの子どもたちが自分を好きになり、前向きに自分の将来に向かって歩んでいけるようサポートしていきたいと考えています。

【選考理由】
子どもたちにとって年の近い学生さんがいいモデルとなり、相談相手となり得るのではないかと思います。勉強だけでなく、いろいろな悩みの相談もできるのではないかと期待いたします。