2018年度長崎県ベスト育児制度賞

2018年度長崎県ベスト育児制度賞

受賞団体

チャレンジドファミリー長崎

受賞制度

長崎市チャレンジド子育て支援センター にじのくに
発達に心配がある子ども、また障がいのある子どもを持つ保護者の方を対象に様々なイベントや地域・多職種連携を行い、専門家の先生方による子育てプログラムを開催しています。

長崎市チャレンジド子育て支援センター にじのくに

【コメント】
にじのくにの開設に至ったのは、代表者自身の子どもに障がいあり、自身の子育てをしていく中で、通常の子育て支援センターに連れて行きづらさを感じたり、同じ悩みや環境を持つ保護者の方と出会う機会が少なかったことで、子育てに不安を感じ、小さなお母さん達の集まりを始めたことがきっかけでした。その集まりを続けていく中で、同じ悩みを持つ保護者同士の繋がりの大事さを感じたと共に、障がいのある子どもの子育てにおいて親自身が自ら情報を集めて行かなければ福祉サービスなどの利用に繋がらず、困り感が強くなるなどを感じ、その中で障がいのある子どもを持つ保護者へアンケート調査を行ったところ、「子どもと安心して遊びに行ける場所はない。」「ゆっくりする時間はない」「通常の支援センターは気を使ってしまう」「人気のない場所を選んで遊びに連れて行く」など、日々の生活において通常誰もが当たり前に持っている権利さえ持ちにくさを感じざるをえない状況を、少しでも子育ての負担軽減や適切な支援、また福祉サービスの利用など必要な社会資源の情報提供や活用につなげる場所として、障がいのある子どもや発達に心配がある子どもを持つ方に特化した子育て支援の重要さを行政に伝え、行政もまた必要性を感じてくださり、にじのくにを開設しました。
開設してから、様々な背景を持った親子の方が遊びに来てくださり、はじめは不安感により、玄関から中へ入ることに抵抗があったお子さんが遊びに通ってくださる中で、少しずつ慣れて行かれてお子さんの活動の場所が広がったことが大変嬉しく思います。また、保護者の方へ福祉サービスの説明や勉強会を行い、利用に繋がったこと、悩みや迷い、困ったことを安心して話せる場所として利用してもらうことで、日々の子育てにおいてお子さんとの時間の向き合い方に変化がでてきたとお話してくださる方もいらっしゃって大変嬉しく思っています。
障がい受容は、人それぞれ時間も気持ちも様々です。そのことを否定するのではなく、保護者の方がお子さんとの時間を純粋に楽しめること、また人を頼ってもいいと思うこと、ひとりではなく仲間がいるということ、どんな気持ちの時も利用して良い!雨が降った後のにじを感じれる、そんなにじのくにでありたいと思っています。

【選考理由】
発達障がいを持つ子どもだけでなく、様々な思いを抱えていらっしゃるであろう親たちが心を開いてお話しできる場が必要です。お仲間の力を支えてらっしゃる点で選定いたしました。