2018年度石川県ベスト育児制度賞

2018年度石川県ベスト育児制度賞

受賞団体

制服リユース 『リクル』

受賞制度

制服のリユース
制服を必要としている人と、制服を捨てたくない人のための「制服専門リユース店」です。思い出のつまった制服を無駄にしないために、次の方へ大切に橋渡しをしています。

制服のリユース

【コメント】
この度は、すばらしい賞をいただき、ありがとうございます。
リクルがあります石川県では、約85%もの小学生が制服を着用しています。 これだけ高い着用率にもかかわらず、制服を循環する仕組みはありませんでした。
母親同士のつながりが薄くなり、以前は当たり前だった「おさがりの習慣」が減少しているため、貰い手がない制服はゴミとして処分されていました。 息子が制服を破いて帰ってきたときに困った経験をきっかけに「制服のリユース店があれば救われる人がたくさんいるのではないか」と思い、リクルを立ち上げました。
「子供の想い出の詰まった制服を捨てられず、誰かに使ってもらいたい」想いと、「家計を少しでも抑えるため、安く制服を買いたい」想いを結びつけ、制服を循環する仕組みを作りました。
開店当初は周知がされておらず、来店するお客様が全くない時期が続きました。
ですが、知り合いからの口コミで少しずつ来店いただくようになり、口コミが広がり「こんなお店が欲しかった!助かるわ~」と、多くの方に利用していただけるようになりました。
リクルを通して、おさがりの輪ができ、多くの方の手助けになっていることを実感しています。
ご来店いただく幅広い年齢層のお客様からは、学校や、塾、部活動、制服のルールや流行など、様々な情報をいただきますので、来店するお客様へ発信しています。
リクルが地域のコミュニケーションの場となればと思い、お客様との会話を楽しんでいます。
時には、悩み苦しんでいるお話しを聞き、一緒に涙を流す事もあります。
何の力にもなれないかもしれませんが、溜まっている思いをはき出してもらい、少しでも楽になってもらえればと、会話を大切にしています。
立ち上げて2年半と、まだまだ小さなお店ですが、リクルを通して制服が回り、おさがりの輪、ご縁の輪、笑顔の輪が広がっていくお手伝いができるよう今後も頑張ります。
ありがとうございました。

【選考理由】
「まだ使えるものを大切につかう」というエコロジーな視点と、制服の販売だけでなく母親たちが子育ての悩みを共有できるなど、地域のコミュニティスペースとなっている点が好評でした。