2016年度佐賀県ベスト育児制度賞
受賞団体
佐賀県健康福祉部 健康増進課
受賞制度
未来へ向けた胃がん対策推進事業
~佐賀の子どもたちの将来へのプレゼント~
佐賀県内の中学校に在籍する3年生全員を対象にピロリ菌の検査を実施。検査の結果、治療が必要と判定された生徒の除菌治療の費用を全額助成(自己負担0円)。
【コメント】
思いがけない受賞の御連絡をいただき、驚きとともに大変ありがたく思っています。
佐賀県は、胃がんで亡くなられる方が多く(胃がんの死亡率が全国で上位)、知事も胃がんのサバイバーでもあることから、胃がんの発症の主な原因であるピロリ菌を若いうちに除菌することで、胃がんのリスクを低減し、佐賀県の子どもたちが胃がんで苦しむことのない将来を届けたいと思い、事業を展開しています。
都道府県単位としては、全国初の取組としてニュースや新聞、ネットでも大きく取り上げていただいており、関心の高さを実感しています。
ただし、この取組は、県(行政)だけではなく、事業センターを設置していただいている佐賀大学医学部附属病院をはじめとする医療機関や検査機関、教育委員会や学校など、多くの方々の御理解と御協力で展開できているものです。そのことに感謝しながら、今回の受賞を励みとして、今後もがん対策を積極的に推進していき、県民の方々をがんにさせない、がんになっても安心して生活できる佐賀県を作ってまいりたいと考えています。
【選考理由】
現在、日本人の2人に1人ががんにかかり、3人に1人ががんで死亡しています。佐賀県独自の「未来へ向けた胃がん対策推進事業」はがんの早期発見が目的ではなく、子どもたちの将来のためにがんを未然に防ぐための取り組みです。他に例のない全国初のこの取り組みは子どもたちにとって大変有益で、世に広く認知されるべきだという判断で表彰させていただきました。