2016年度京都府ベスト育児制度賞
受賞団体
京都オリエンテーション
受賞制度
京都で暮らす外国からきたご家族の子育て・生活を快適にするサービス
京都で暮らす外国からきたご家族の子育てや日常生活を快適にする専門サービスを提供します。それぞれのご家族のニーズと状況に合った最適なソリューションを提案します。
【コメント】
このたびは、すばらしい賞をいただいたこと、心から感謝申し上げます。
大学が多く立地し、世界的な企業が集まる京都には、多くの外国人の方々が移住してこられ、その中には小さな子どもと一緒に家族で暮らす方も多くおります。発達障がいやアレルギーをはじめとする特別な配慮が必要なお子様がいるご家族もおり、ケースバイケースの対応が必要となっています。
京都オリエンテーションは、京都で暮らす外国からきた留学生、研究者、ビジネスパーソンのご家族が、安心して京都での新しい生活を始められるように、お子さんの教育や子育てに関わる日常生活全体をバックアップするサービスを提供しています。子どもを保育園・幼稚園に預ける、教育や健康・保健に関する書類に記入をする、日用品・学用品をそろえる、学校に持病のある子の状況を十分に伝えるといった場面を想定し、生活目線の20を超えるサービス群(渡航前、子育て、教育、生活オリエンテーション、生活のためのアシスタンス)から、それぞれのご家族の状況に合った最適な解決策を提案します。また、家族への個々のサポートのみならず、外国からきたご家族やその保護者、児童・生徒との間のコミュニケーションを快適にするサービスを外国からきたご家族を受け入れている幼稚園・保育園・小学校・中学校・自治体向けにも提案しています。
この事業を通して「多文化共生社会の実現」に近づいていきたいと考えています。外国からきたご家族の考え方や視点は、視野のひろがりを与えてくれます。いろんな考え方や価値観が地域に開かれていて、柔軟性があり、寛容で受け止めてもらえる社会は、安心感があり、だれにとっても暮らしやすい地域です。事業を通して、外国からきたご家族が地域で快適に暮らすことのできる環境を整えることで、地域のなかで、文化や言葉の違う人たちと話をしたり、いろんな価値観に触れることができる環境をつくり、「多文化共生社会の実現」に近づいていきたいです。
今回の賞を励みに、これからも心を込めて事業を展開して参ります。
【選考理由】
昨今日本のグローバル化が進み、海外の方が移り住んでくることも多くなりました。京都などの大都市は特にそうでしょう。しかし、日本は海外の方からすると、先進国の割に英語環境が整っておらず、暮らしにくいとも聞きます。
私たちが英語圏に移り住んだとして、英語表記しかされてなかったり役所の方が英語しか話せなかったとしたら・・そんな中で住むところの手配をしたり、子どもを保育園に入れるという難しい手続きをしたりなど、考えただけでも心が折れてしまいそうです。この制度はそんな方々への良いお助け制度だと思います。
京都オリエンテーションを見本とし、このような取り組みが全国に広がることを願い、表彰させていただきました。