あたたかい家庭を必要としている子どもたちがいます
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里親制度
ここでは、 里親制度の種類や里親になるまでの流れなどをわかりやすく解説しますのでぜひ参考にしてください。
目次里親制度とは
里親制度とは、家庭での養育が困難又は受けられなくなった子どもたちに、温かい愛情と正しい理解を持った家庭環境の下での養育を提供する制度です。
家庭での生活を通じて、子どもが成長する上で極めて重要な特定の大人との愛着関係の中で養育を行うことにより、子どもの健全な育成を図る有意義な制度です。里親委託の役割は?
里親家庭に委託することにより、以下のようなことが期待できます。
・特定の大人との愛着関係の下で養育されることにより、自己の存在を受け入れられているという安心感の中で、自己肯定感を育むとともに、人との関係において不可欠な、基本的信頼感を獲得することができる
・里親家庭において、適切な家庭生活を体験する中で、家族それぞれのライフサイクルにおけるありようを学び、将来、家庭生活を築く上でのモデルとすることが期待できる
・家庭生活の中で人との適切な関係の取り方を学んだり、身近な地域社会の中で、必要な社会性を養うとともに、豊かな生活経験を通じて生活技術を獲得することができる里親の種類は?
・養育里親:事情があって家庭で育てられない子どもを一定期間、家庭で育てる里親
・専門里親:虐待などで心身共に傷ついた子供に対し、経験と専門知識を生かし、家庭で養育する里親
・養子縁組を希望する里親:親が養育できない子どもを養子として育てる里親
・親族里親:行方不明などの事情により子どもを養育できなくなった場合、子どもの親族(祖父母、兄弟等)で養育する里親
※これらは厚生労働省が管轄している全国共通の制度ですが、各市区町村や民間団体によっても里親に関する独自の取り組みがなされていることがあります。
夏休みや週末だけ短期間で里親をする「週末里親」などもあります。里親になるまでの流れ
1.相談:里親制度について詳しく説明がありますので、里親についてご理解いただきましたら、ご家族同意の上でお申込みください。
2.調査・研修:児童相談所の担当職員が家庭訪問し、調査を行います。その間、里親制度などに関する研修を受講していただきます。
3.審査・登録:児童福祉審議会等での審議を経て里親として認定されると、里親名簿に登録されます。
4.更新:養育里親は5年、専門里親は2年ごとに更新研修を受講していただきます。里親に支給される手当は?
(例)養育里親の場合
里親手当+生活費が支給されます里親手当:一人あたり9万円/月
生活費:乳児:6万円/月 ・乳児以外:5万2千円
※その他、教育費や医療費、防災対策費なども支給されます。里親制度 よくある質問
里親になるのに年齢制限はありますか?
里親の年齢については、25歳以上であれば、高齢の方でも可能です。自治体によっては、親と子どもの年齢差を40歳~45歳程度に制限しているところもありますので、ご確認ください。
民間の養子縁組あっせん団体の中には、年齢制限を設けていない団体もあるようですので、お住まいの自治体や児童相談所の窓口で相談をしてみてください。夫婦でなければ里親になれませんか?
夫婦でなくても、未婚の男性、女性でも里親になることは可能です。共働きでも里親になれます。
里親として、きちんと養育するのであれば、仕事をしている時間、保育園に預けることも可能です。里親としての子育てに関する悩みはどこに相談したらいい?
児童相談所が相談にのってくれる専門の相談機関となります。
育児、里親、ヤングケアラーなどこどもの福祉に関する様々な相談を受け付けています。
フリーダイヤル0120-189-783(いちはやく・おなやみを)までご相談ください(お近くの児童相談所につながります)。里親になるのに何か資格が必要ですか?
資格は必要ありませんが、研修を受ける必要があります。この研修を受けたことが里親になる要件となります。
但し、親族里親や養子縁組を前提とする里親の場合はこの研修を必ずしも受ける必要はありません。
詳細については、お住まいの自治体や児童相談所の窓口で確認をしてみてください。実子がいても里親になることはできますか?
実子がいても里親になれます。
Written by 土田 成人
サンスターで36年間勤務。マーケティングに従事した経験を活かし、国の制度や知りたいことをわかりやすくお伝えします!